徳川家家系図
思いをとげようとする不満足な魂は三代にわたって伝えられ、そこでようやく満足が得られるようになるのです。それなら、財産を相続し満足したと思える魂の家が一五代も一六代も続くのはどういうことかというと、じっは一五代、一六代と続いているのは形だけで、実際にはその継承にも悲喜こもごもの興亡がくりかえされているのです。つまり、相続に長男を優先した家は、三代経過するとたいてい子どもに恵まれなくなる傾向があり、そうなると今度は二男の家が相続していくことになるわけです。そしてまた、二男の相続が三代続くと、次は三男という具合に、優勢順位が変わっていきます。また、自然の流れに逆らって無理に長男を後継者にすえると、けっして良いことは起こらないようです。次の家系図をみてください。これは江戸時代に日本を治めた徳川家の継承図です。ここに、その事実を発見することができます。こうみると、徳川家は運命の波にもてあそばれつつ、長い間続いてきたことがわかります。また、一五代にもわたる徳川将軍の出自には、さまざまな謎がありますが、やはり満足、不満足の魂で伝えられていることがわかります。徳川家のような統治権を持った家に、プライドの高い公家や貴族などから嫁を迎えた場合、そこで誕生した子どもの多くが天折している。それに対し、数奇な運命をたどった湯女が産んだ子・吉宗は長命で偉業をなしとげています。すなわち、これも前述したように、母方に潜む不満足の魂がそうさせているのだと考えられていますが、この現象を「気質・体質の新種交配」と筆者は呼んでいます。この世に生を受けた人間なら、だれでも生きることに執着があるはずです。
